2030年に売上100億円、経常利益20億円、5年で10社のM&Aという大きな目標を掲げながらも、少数精鋭を志向するプライムリアルエステート。チームの議論のなかで自ら学び成長していく文化が根付く同社が、どのような組織を目指し、どのような人材を求めているのかを、縣社長に伺いました。
数字を追うだけではない。売上100億の先に描く「お客様の役に立つ会社」
――はじめに、プライムリアルエステートの事業内容について教えてください。
当社は、一般的な市場ではすぐに買い手がつきにくい、複雑な事情を抱えた「歪み不動産」を中心に扱っています。例えば、相続や共有名義によって権利調整が必要なケースや、違法建築物等トラブルを抱えた建物です。
こうした不動産は一見すると売買や活用は難しいですが、抱える問題を一つずつ解きほぐし、本来の価値に引き上げたうえで次の所有者様へとつないでいくのが私たちの役割です。
――2030年に売上100億という目標を掲げていらっしゃいますが、どのように実現し、どのような会社をつくっていきたいとお考えですか。
目標達成の柱は大きく2つあります。
1つは、「歪み不動産」の仕入れから再生、売却までを担うフロー収益の事業を、さらに伸ばしていくことです。今後は組織の拡大と仕組み化を進め、より多くの複雑な案件に対応できる体制をつくっていきたいと考えています。
もう1つは、M&Aによる事業領域の拡大です。特に不動産管理会社様をグループに迎えることで、売買だけでなく管理という守りの部分も担える会社にしていきたいと考えています。フロー収益で得た力をストック収益につなげ、事業を安定させる。その結果として、子会社を含めて売上100億円を達成することが、2030年に向けた目標です。
ただ、私たちは数字だけを追う会社にしようとは考えておりませんので、目の前のお客様に今まで以上に喜んでいただける仕事を通じて事業を成長させます。
組織規模としては、100億円達成時でも子会社を含めて60名ほど、不動産営業部門は20名ほどをイメージしています。少数精鋭で、お客様の役に立てる強い組織をつくっていきます。
――組織のカルチャーについてはどのようにお考えですか。
組織のカルチャーとして大切にしているのは、個人の成長に貪欲でありながら、成果を個人だけのものにせず、チーム全体で成功を目指すカルチャーです。
私たちは自分たちの仕事を不動産業ではなく、不動産コンサルティング業だと考えています。物件を売買するだけではなく、不動産を通じて、本当の意味で人助けができるチームでありたいと思っています。
社員が物心両面で余裕を持って働けるからこそ、お客様にも誠実に向き合えると考えておりますので、週休3日で働きながらも、お客様に喜んでいただける会社をこれからも続けていきたいと考えています。
そのためにも、フロー収益だけに依存するのではなく、ストック収益で会社の土台をつくり、中長期的な視点で物事を考えられる組織にしていきたいです。短期的な数字だけを追うのではなく、社員もお客様も幸せになれる会社をつくることが、私たちの目指すカルチャーです。
誰一人取り残さない。密なコミュニケーションが育む自律的なチーム

――経営者として、組織づくりで特に大切にされていることはありますか。
経営者として大切にしているのは、誰一人取り残さない組織をつくることです。
よく「2:6:2の法則」と言われるように、組織は自然と「優秀な2割」「平均的な6割」「貢献度の低い2割」に分かれてしまうと言われます。ただ、私はそういう組織にはしたくありません。社員一人ひとりが役割を持ち、成長を実感しながら働ける会社にしたいと考えています。そのために、私は毎朝6時に出社し、8時までに自分の仕事を終えるようにしています。日中はできる限り社員の相談に乗り、必要なタイミングで指示を出せるよう自分の時間を空けています。
また、毎朝8時から9時のミーティングで全員の案件状況を共有することで、誰がどのような課題に向き合っているのかを互いに把握できる環境をつくっています。コミュニケーションが密になることで、誰かが孤立したり、取り残されたりする状況をつくらない。一人ひとりが自律しながらも、困ったときには自然に支え合える。そうした強いチームワークのある組織をつくっていきます。
――そうした環境のなかで、社員の方々に共通して見られる特徴はありますか。
社員に共通しているのは、素直さと成長意欲、そして壁にぶつかったときにも前向きに向き合える姿勢だと思います。
当社が扱う案件は複雑なものが多いので、最初からすべてを一人で解決できるわけではありません。だからこそ、わからないことを素直に聞けることや、難しい状況でも「どうすれば前に進められるか」を考え続けられることが大切になります。毎朝の案件共有でも、「それはどうやって解決するんですか」「こういう場合は、どこから確認すればいいですか」といった会話が自然に生まれています。
決められた仕組みにただ乗って動くというよりも、日々の案件共有や対話の中で、「こういうときはこう動くとよさそうだよね」という共通認識が少しずつ形成されている感覚があります。一人ひとりが学び続けながら、チーム全体としても知見を積み上げていく。そうした姿勢を持った社員が多いことが、当社らしさだと思います。
――具体的には、どのような動き方として表れているのでしょうか。
例えば、仲介会社様から「土地を売却したいが、敷地内に他の方の水道管が入っており、隣地の方とも揉めている」といったご相談をいただいたとします。こうした案件では、「売れるかどうか」を判断するだけでは不十分です。
境界の確認、水道管の位置や権利関係の調査、是正工事が必要な場合のコスト算出、隣地の方との交渉方針など、複数の整理をする必要があります。今のメンバーは、私が細かく指示を出さなくても、自然と「まず境界を確認しよう」「水道管の状況を調査しよう」「是正工事の費用を見ておこう」「隣地の方との交渉方針を立てよう」といった動きができるようになっています。ハードルの高い案件であっても、「この情報を先に拾っておいた方がいいよね」「ここを確認しておけば次の判断がしやすいよね」と、メンバー同士で考え、能動的に動けるようになっている。
そこに、チームとしての成長を感じています。
求めるのは信頼できて素直な人。そして難しい案件を面白がれるかどうか

――プライムリアルエステートで求める人物像を教えてください。
一番は「信頼できる人間」であることです。今までやってきた仕事の内容ではなく、どういう考え方で仕事に向き合ってきたのかを大切に見ています。
条件面だけに魅力を感じて応募される方と、「プライムリアルエステートの仕事は面白そうだ、ここで成長したい」と思って飛び込んでくる方の違いは、話しをしているとやはり伝わってきます。当社は少人数で長く一緒に働くことを大切にしている会社です。だからこそ、スキルや経験以上に、信頼関係を築ける相手かどうかを重視しています。
――スキル面では、どのような力が求められるのでしょうか。
特別なスキルというよりも、まずは難しいことを面白がれる姿勢が大切です。
当社が扱う案件は一つとして同じものがなく、決まった型に当てはめるだけでは解決できません。チームで「これはどう進めようか」「面白そうだからやってみよう」と考えながら進めていくため、答えのない課題に前向きに向き合える方が向いていると思います。
もう一つ大切なのは、仲介会社様との関係構築力です。当社は仲介会社様を通じて案件を進めることが多いため、信頼関係が欠かせません。レスポンスを早く返す、約束を守る、誠実に対応する。そうした当たり前の積み重ねが、一番大切な力だと考えています。
――反対に、合わないと感じる方の特徴はありますか。
素直さや思考体力のない方は、少し難しいかもしれません。
当社が扱う案件は複雑なものが多いため、お客様からのご質問やご相談に対して、すぐに答えが出ないこともあります。そうしたときに知ったかぶりをしてしまうと、お客様の本当の課題を拾いきれません。
わからないことを素直に受け入れ、深掘りし、見えてきた課題を解決していくことが、この仕事では大切です。知識の量よりも、知らないことに誠実に向き合える姿勢の方が重要だと思います。
仕事に誇りを持てる会社へ。創業フェーズで組織と文化を共につくる

――社員に期待する、仕事への向き合い方を教えてください。
社員には、自分たちの仕事にプライドを持ってほしいと思っています。
当社が向き合っている「歪み不動産」は、誰かが困っていたり、どうすればよいかわからず悩んでいたりする不動産です。そうした課題を解決することで、お客様に喜んでいただき、不動産の価値も再生していく。そこに、私たちの仕事の意義があります。
私が掲げる「社員を孫の代まで豊かにする」という言葉には、金銭的な豊かさだけでなく、「自分はこういう仕事をしているんだ」と胸を張って語れる仕事をしてほしい、という思いも込めています。自分たちの仕事は社会の役に立っている。そう実感しながら、誇りを持って働いてほしいです。
――最後に、今プライムリアルエステートに入社することの魅力を教えてください。
まだベンチャーフェーズで営業メンバー4名、事務員3名の組織です。だからこそ、今入社してくださる方には、単に会社に加わるのではなく、これからのプライムリアルエステートを一緒につくっていく仲間になってほしいと思っています。
当社が目指しているのは、数字だけを追う会社ではありません。不動産を通じて、お客様の不安を取り除き、心から安心できる居場所をつくる会社です。働く社員自身も、自らの仕事に誇りを持ち、「この会社で働けてよかった」と思える組織にしていきたいと本気で考えています。
会社を大きくしていく過程では、まだ整っていないことも多くあります。だからこそ、自分たちの手で組織や文化をつくっていく面白さがあります。目の前のお客様に真摯に向き合い、仲間と悩みながら、一つひとつ価値を積み上げていく。その経験は、今のフェーズだからこそ得られるものだと思います。
私は、今いてくれている社員たちとなら、物心両面で豊かな会社をつくり、関わるすべての方々が幸せになれる会社を実現できると確信しています。その未来をつくる一員になれることが、今プライムリアルエステートに入社する一番の魅力だと思います。