プライムリアルエステートで、不動産の仕入と再販を担う堀田さん。戸建て建売の販売・仕入で10年のキャリアを積み、現在は権利関係や境界などに課題を抱える「歪み不動産」の仕入で活躍されています。3人のお子さんを育てる父親でもある堀田さんに、業界では珍しい「水土日祝休み」という働き方が成立している背景と、限られた稼働日数の中で成果を出し続けるための仕事観について語ってもらいました。
深く考え、熱量あふれる社長。家庭との両立も見据えて転職
――まずは堀田さんのキャリアからお伺いしたいのですが、新卒で入社されたのは不動産とは全く違う業界だったと伺いました。
そうなんです。新卒で入ったのはバイクの買取再販を手がける会社でした。当時はベンチャー企業が次々と勢いを伸ばしていた時期で、説明会で感じたベンチャー特有の熱量に惹かれ、「この勢いに乗っていけば、自分も成長していけるな」と思って入社を決めました。
ただ8年ほどお世話になる中で、少子高齢化や人口減少の影響でバイク人口が減っていくことへの不安が出てきたんです。バイクは趣味性が強い商材なので、車に比べて生活必需品とは言いづらい。市場そのものが縮小していくだろうなという危機感がありました。ちょうど30歳になるタイミングだったこともあり、絶対になくならない「衣食住」のどこかで仕事をしようと決めて、戸建ての建売を手がける会社に転職しました。最初の5年間は販売、その後の5年間は土地の仕入れに回り、出口と入口の両方の景色を見られるようになったのが、今思えば貴重な経験でした。
――そこから10年お勤めになった会社を離れ、プライムリアルエステートに転職を決められたのはなぜですか。
建売業者が買う土地って、基本的に「綺麗な土地」なんですね。測量がきちんと終わっていて、隣との揉め事もなく、境界がはっきりしている。条件が整っているぶん金額も上がっていきますし、買付け競争もシビアになります。土地探しが年々難しくなっていく中で、「もっとやれることがあるんじゃないか」という気持ちが大きくなっていったんです。そんなときに目に入ったのが、権利関係の調整から手がける仕入会社でした。
実は社長とは仕事の中で何度かお会いしたことがあって、案件のご相談もさせてもらっていました。社長とお話ししたときの印象は、静かにフツフツと燃えている、青い炎のような感じでした。経験から来る熱量があふれ出ていて、深く考えながら「どうやっていきたいんだ」と問いかけてこられる姿勢に、強く引き込まれていきました。
――水土日祝休みという働き方については、入社前どのように思われていましたか。
かなり魅力的に感じていました。前職時代に入社して2年ほど経った頃、双子が生まれまして、妻からは「土日は休んでほしい」と言われていたんですが、当時は土日も出勤があり、仕事を一番頑張らないといけない時期で、なかなか応えてあげられなかった。家庭との両立にずっと悩みを抱えていたんです。そこから一歩抜け出せる環境が、ここにはあると感じました。
「歪み」のある案件に挑む。仲介業者から信頼される仕入とは

――現在の主な業務内容を教えてください。
仕入と再販を担当していますが、日々の業務で一番時間を割いているのは、仲介業者さんへのアプローチです。飛び込み営業ではなく、お付き合いのある会社さんに定期的に訪問して、情報をいただいて、精査して、案件として検証していく流れになります。
当社が扱いたいのは、古いアパートの権利調整が必要なものをはじめ、いわゆる「歪み」のある案件です。境界の確定や測量、建物の解体、入居者との各種調整まで対応できるので、売主様にとって面倒なことが残らない状態で引き取れるのが、私たちの強みです。
――仲介業者さんへのアプローチでは、どんなことを大切にされていますか。
お互いにメリットがある状況をつくることですね。直近で扱った案件の具体例を持っていって、「こういうのもできるんですね」と、当社向けの案件をご紹介いただけるように工夫しています。
ヒアリングで一番大事にしているのは、売却の理由です。なぜ売るのか、いつまでに売りたいのか、決定権はどなたにあるのか。間に入っている仲介業者さんがそこをどこまで把握しているかも含めて確認したうえで、その方にとって一番良い形を組み立てていきます。「そんなに急いでいない」「お金にも時間にも余裕がある」という方であれば、時間をかければ綺麗な物件に仕上がるので、当社が入る余地はありません。本当にお役に立てる場面なのかどうかを見極めるところから、仕事は始まっています。
自分のところに仕事を留めない。稼働4日で成果を出す思考の型

――月火木金の稼働4日で成果を出すために、特に意識されていることは何ですか。
「自分のところに仕事を留めない」ことが、一番重要だと思っています。稼働日のうちに自分が持っている情報をクリアにして、休みの間に動いてもらえる方々にしっかり振っておく。そうすると、自分が休んでいる間にも案件が進んで、休み明けには次の段階に移れるんです。入ってきた仕事はすぐ対応する、振り先が決まっているものはすぐ依頼をかける。これを徹底するだけで、仕事が進むスピードが前職の頃と全然違ってきました。
――効率的に動くために、どのような仕組みが用意されていますか。
各所でAIツールを活用したり、社内の共有にはチャットツールを活用しています。それから、事務のメンバーが数字関連の管理シートなども整えてくれるので、営業側で細かく入力する必要がほとんどありません。営業がコアな業務に集中できる環境を、会社全体で作ってもらっている感覚です。
――稼働日のリアルな働き方も教えていただけますか。
決して楽な働き方ではないんですよ、というのは正直にお伝えしたいところです。月火木金は私も朝7時頃には会社に来ていますし、社長は朝6時から動かれています。週5日勤務の方とトータルの稼働時間で見れば、実はそんなに変わらないと思います。週4日にギュッと凝縮されている感覚ですね。
当社の仕事は、ある意味で投資家に近いところがあって、課題のある不動産を仕入れて、良い商品にして売る仕事です。ポイントになるのは、自分の身体を動かすことではなく、頭を使って周りの方々にどう気持ちよく動いていただくか。だから、休みの日でも頭の片隅で案件のことを考えている時間はあります。それでも家族との時間がしっかり取れるので、両方をきちんと取りに行けるのが、この働き方の良さだと感じています。
――短い稼働日数の中で、ご自身の成長実感はいかがですか。
学ぶことしかないと思っています。不動産は一つとして同じものがないので、課題をクリアしていく面白さや、結果を出せたときの手応えがあるんです。一人でやるならしんどい仕事ですが、稼働日はほぼ毎朝社長と話して教えていただいたり、社員同士で相談し合ったりする環境があるので、置いてきぼりにされる感覚はないですね。
家族の居場所も、自分の居場所も。両方を取りに行ける働き方

――水土日祝休みになって、ご家庭にはどんな変化がありましたか。
子供と一緒にいられる時間が取れるようになったのが、一番大きいです。今は上の双子が小学5年生、下の子が小学2年生で、ちょうど親と過ごしてくれる年代なんです。習い事の送り迎えも自分でやらせてもらえるようになりましたし、妻にも自由な時間ができて、家族で出かけることも増えました。家の居心地が本当に良くなったなと感じています。
おかげさまで収入面も安定してきていて、時給換算で考えれば前職とはずいぶん変わったと思います。「社員とその家族を物心両面で幸せにしていく」という方針を会社が本気で持ってくれているのを、日々実感しています。
――一方で、水土日祝も完全に仕事から離れているわけではないと伺いました。
そうですね。休みの日も子供の面倒を見ながら業者さんからの電話に出たり、移動中に対応したりすることはあります。ただ、場所に縛られず動けるので、私にはこのスタイルが合っているんです。以前は「休みの日はしっかり休みたい、連絡も取らない」という考え方でしたが、今は少しずつ変わってきました。子供がだいぶ落ち着いてきたことに加えて、仕事をしている姿を家族に見せてもいいなと思えるようになったことが大きいです。
――働きやすさと業務負荷のバランスについて教えてください。
会社からは「休みの日はちゃんと休みつつ、ただし仕事が止まらないように工夫してほしい」というニュアンスのことをよく言われています。やるべきことはきちんとやり切る。そのうえで家族との時間もしっかり取る。そのバランスを取りつつ仕事を進められたときの気持ち良さが、やりがいにもつながっています。
――最後に、どんな方がプライムリアルエステートの働き方にフィットすると思われますか。
一番は、成長意欲のある方ですね。学ぶことが本当に多い仕事なので、成長したいという気持ちと、達成したときの喜びを求められる方に向いていると思います。あとは協調性です。周りとの連携が肝になる仕事なので、ここは欠かせません。「水土日祝休み」という言葉だけを見て応募される方には、入ってからギャップを感じる部分があるかもしれません。でも、家族との時間も大切にしながら、仕事でも結果を出したいと本気で思っている方には、これ以上ない環境だと感じています。