Mission
専門性が高く、情報の非対称性が顕著な不動産取引において
自らを磨き、高め、利他に徹することで多くの人に貢献する
Vision
家族も仲間も、ココロもカラダも、ゆとりある時間も
豊かさと 潤いを⼀人でも多くの人に
プロとして自立・自律した集団であること
人間力、人徳こそが会社の信用と
業績をつくります
家族も社員もお客様も
ワンチームです
6Values
お客様にも、仲間にも、そして自分にも
うそをつかない
地域、社会に役立つ繁栄を
足元を見失わない成長を
家族も仲間も、ココロもカラダも、ゆとりある時間も
豊かさと潤いを⼀人でも多くの人に
2024年8月20日、プライムリアルエステート株式会社は経営理念を「ミッション・ビジョン・バリュー」という形にまとめて上梓、「会社の進むべき道」を明示しました。そこで代表取締役の縣康介氏に、インタビューを実施。経営理念を作るに至った経緯や、そこに込められた思いについて詳しく語っていただきました。
私は大学卒業後、不動産事業を全国展開する上場会社に新卒で入社しました。そこで賃貸仲介や売買仲介を経験した後、店舗責任者を6年間任されるなど、順調にキャリアを積んでいきました。
しかし10年目を迎え、本社の人事部へ異動したことが転機となりました。
人事部での仕事はやりがいもあり周囲からの期待も感じていましたが、一方でこれまでとは畑違いの部署で戸惑うことも多く、やはり自分はこれまでの不動産営業の現場でのキャリアを活かしたいと考えるようになり、退職を決断しました。
そして退職から半年間、自分にできることを色々考えた結果、10年間の経験で培った知識を活かせる不動産売買事業を主軸に据えた会社を設立するに至りました。これが2018年11月のことです。
様々な事情を抱えた不動産の売買と収益物件の保有、運用を行っている会社です。
不動産はお客様それぞれ、物件それぞれに、様々な事情を抱えていることがあります。例えば相続問題、近隣問題、金銭トラブル、土地の境界争い、建物が老朽化したアパート、家賃滞納問題、底地・借地などです。こうした物件の取り扱いには、それぞれの事情や物件の種別ごとに、適切な取引の仕方が変わってきます。深い法律の知識や、問題解決ノウハウを持っていないと、上手く取り扱うことは難しく、こうした多種多様な事情すべてに対応しきれる不動産会社は、少ないと認識しています。
そのため買い手がつかずに、やむを得ず安く売りに出されている物件が、世の中にはたくさんあります。そうした「取引が難しく、なかなか売れない物件」を、弊社が間に入ることで「取引を円滑に進め所有者様に貢献する。」と共に「無理難題をクリアした不動産の価値を最大化し、市場に流通させる。」ことが、私たちがやっているビジネスになります。
『問題を抱えている』→『需要が少ない』→『価格が安価になる』→その物件を輝かせることに成功出来れば当然利益は大きくなりますが、その分「物件を輝かせる」ことに、年単位の時間とかなりの手間、課題を解決出来なかったときのリスクを負っていることが特徴です。
例えば直近で手掛けている葛飾区内にある約150坪の駐車場は、隣の地主様と境界で協議が難航していたこともあり、約2年の歳月を経て、ようやく和解決着する見込みです。
起業した最初の頃は大変だったこともありましたが、2期目からは業績的にも時間的にも余裕ができて、4期目には縁のあった営業マン3名も加わり、4名体制で会社を運営してきました。しかし時間が経過していくと、メンバーそれぞれの思いや行動が一つになりきれず、組織としての強さを発揮できないという悩みが生まれてきました。
今思えば、自らが経営者として未熟だったからなのですが、当時の自分はなかなかそのように思えず、会社経営の難しさを実感していたのです。
そんな時に、尊敬する先輩経営者から、「せっかく船(会社)を作ったのに、船頭(社長)しか目的地(会社の指針)も漕ぎ方(結果の出し方)を知らない状態なのだから、思ったように乗員(社員)が漕げないのは当たり前」とアドバイスをもらいこの言葉で、私は初めて「会社の指針を言葉にして伝えること」の大切さに気づかされました。
そこでMVVを作ることにしたのです。
私たちが「大事にしているもの」をキーワードとして書き出してまとめるワークショップをメンバー全員で行いました。全部で100~200個のキーワードが出てきたと記憶しています。
「仲間」、「家族」、「お金」、「時間」、「利他」、「誠実」、「謙虚」、「感謝」など、本当にいろんなワードが飛び出して、「こんなことを考えてくれているのか」という新たな発見にも繋がりました。
それらのキーワードをまとめ、最終的に「お金」や「時間」だったら「豊かさ」として考えよう……といった形で、カテゴリー分けをしながら、少しずつ考えを整理していきました。
その後、まとまった「大事にしているもの」を、「MVVの草案」として文章化。そこからは細かな文章の変更や調整を重ねて、最終形へとまとまったというのが、完成までの流れです。
一番覚えているのは「時間」というキーワードを強く押し出したところです。
例えば、「家族も仲間も、ココロもカラダも、ゆとりある時間も 豊かさと潤いを一人でも多くの人に」というビジョンの中の「ゆとりある時間も」という部分は、元々「ゆとりある時間も、お金も」という表現でした。 しかし「お金」は「豊かさ」という表現でカバーできます。また何より、「時間」の大切さをより伝えたいと思って、変更しました。
サラリーマン時代には「毎日終電が当たり前」の生活を送っており、家族や友人との時間が取りづらかったことがその考えに至った大きな理由かもしれません。お陰様で今は、週休3日の10時~17時勤務。「ゆとりある時間」を持ちながら仕事に励んでいます。私自身はオフというゆとりを活用して、人脈拡大や物件視察、物件仕入れについて冷静かつ重要な経営判断をする時間にしていて結構忙しくしているので休みとは言えないのかも知れませんが(笑)。
この手書きの文章は、MVVが完成する直前に追加しました。
意味合いとしては、独りよがりにならず「仲間」……つまり社員や家族、取引先の皆さんと一緒に、同じ方向を目指して挑む。そんな思いを込めました。
コダワリをたくさん詰め込めたこともあって、完成したMVVには満足しています。これまで足りていなかった「会社の指針」となってくれるだけでなく、「仕事で成果を出すために必要な要素」も含んだ内容になっていると自負しています。
私自身が感じている話で言えば、会社の風土が「個人で成果を出そう」から、「チームや組織で成果を出そう」というマインドに切り替わったことが大きな変化です。
今では週2日、朝に会議を行って、会社の方針や業績の共有をすると共に、不動産営業の知識やノウハウを伝え合うようになりました。
お陰様で既に結果も出始めていて、これまでであれば難しかった案件が成約に結び付いたり、仕事に対して皆で同じ方向を向いていると感じています。「会社をこうしていきたい」といった話も出て来るようになって、組織のベクトルが合ってきたと実感しています。
組織を成長させることができたら、更に人材を増やして「ココロもカラダもゆとりある時間も豊かさと潤いを一人でも多くの人に」を体現する会社にしたいですね。
今回MVVを作ったことで、お客様のため、社会のため、誰かの"幸せ"の役に立つ仕事を全力で取り組みたいという思いがより一層強くなりましたので、身の丈にあった拡大路線を進め、多くの方に貢献していきたいと考えております。
弊社の事業で最も大切なのはご縁です。ご縁とは情報でもあり、情報を獲得するために、日々営業活動をしていると言っても過言ではありません。「取引が難しく、なかなか売れない。」そんな悩みを解決できるのが弊社ですから、いわゆる営業マンでなくとも、情報さえ得られれば成果に繋がります。例えば、「子育て中の女性(事務職)」についても、積極的に応援していきたいです。家庭を守りながら仕事もして、なおかつ経済的にも安定を得ることは、とても難しい。だからこそ応援したいと考えています。
そんな思いもあって、先日、新たに女性の事務員さんを2名採用しました。
募集をかけた時は、週休3日で、就業時間は10時から17時、さらにフレックスにも対応しているということもあって、募集から1ヶ月で100名以上の方に応募をいただきました。
私たちがやっているビジネスは、他社様が買えないような不動産を扱うことで、手間や時間は掛かりますが利益幅を大きく出せる点が特徴です。そのポイントは、なにより情報。その情報にインセンティブが発生するような給与体系を作れば、それこそ子育て中の事務員さんでも年収1,000万円というのは決して壮大な夢物語ではありません。
それが実現できるよう、今後も「仲間を信じ挑み続ける」ことを大切にしながら、MVVとともに日々の業務に努めて参ります。
取材日時:2024年9月20日